SRL総合検査案内

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全脂質中脂肪酸分画

  • 検査項目
    JLAC10

    検体量
    (mL)
    容器
    キャップ
    カラー
    保存
    (安全性)
    所要
    日数
    実施料
    判断料
    検査方法
    基準値
    (単位)
  • 全脂質中脂肪酸分画
    3F095-0000-022-202
    血漿
    0.5
    PH5

    A00
    凍結
    (1ヵ月)
    10~14
    429
    ※4
    Gas-Chromatograph法

    クロマトグラフィー(Chromatography)
    固定相(固体または液体)と接して流れる移動相(液体または気体)の間に物質を通し,両相への親和性の差を利用して目的とする物質の成分を分離する方法。
    移動相が液体の場合には液体クロマトグラフィー,気体の場合にはガスクロマトグラフィーと呼ばれる。

    下記参照

その他の受託可能材料

備考


早朝空腹時に下図の容器に採血し,よく混和させ,血漿分離してください。
血漿は必ず凍結保存してください。

容器

ヘパリン入り (真空採血量5mL)

PH5  旧容器記号 G

ヘパリン入り (真空採血量5mL)

内容:ヘパリンNa 65IU
貯蔵方法:室温
有効期間:2年

ポリスピッツ

A00  旧容器記号 X

ポリスピッツ

貯蔵方法:室温

補足情報



[00117A210 8,00117A202 7] 全脂質中脂肪酸分画基準値

No. 脂肪酸名 略号
(炭素数)
基準値
μg/mL 重量%
1 ラウリン酸 C12:0 10.2以下 0.31以下
2 ミリスチン酸 C14:0 10.8~61.1 0.36~1.43
3 ミリストレイン酸 C14:1ω5 3.2以下 0.09以下
4 パルミチン酸 C16:0 495.1~918.3 19.18~23.84
5 パルミトレイン酸 C16:1ω7 23.8~117.3 0.87~3.18
6 ステアリン酸 C18:0 167.6~312.7 6.13~8.49
7 オレイン酸 C18:1ω9 433.9~910.1 16.19~23.66
8 リノール酸 C18:2ω6 708.1~1286.0 23.24~36.89
9 γ-リノレン酸 C18:3ω6 2.5~25.6 0.09~0.72
10 リノレン酸 C18:3ω3 11.5~45.8 0.40~1.30
11 アラキジン酸 C20:0 6.9~14.4 0.24~0.46
12 エイコセン酸 C20:1ω9 2.6~9.5 0.09~0.30
13 エイコサジエン酸 C20:2ω6 4.3~9.3 0.15~0.26
14 5-8-11エイコサトリエン酸 C20:3ω9 6.0以下 0.17以下
15 ジホモ-γ-リノレン酸 C20:3ω6 22.6~72.5 0.79~2.05
16 アラキドン酸 C20:4ω6 135.7~335.3 4.21~9.30
17 エイコサペンタエン酸 C20:5ω3 10.2~142.3 0.36~3.99
18 ベヘニン酸 C22:0 14.6~30.3 0.43~0.91
19 エルシン酸 C22:1ω9 1.4以下 0.04以下
20 ドコサテトラエン酸 C22:4ω6 2.9~10.4 0.10~0.30
21 ドコサペンタエン酸 C22:5ω3 9.5~31.8 0.34~0.89
22 リグノセリン酸 C24:0 15.5~31.2 0.49~0.90
23 ドコサヘキサエン酸 C22:6ω3 54.8~240.3 1.88~6.86
24 ネルボン酸 C24:1ω9 27.1~53.0 0.78~1.64
T/T比 (C20:3ω9/C20:4ω6) 0.02以下
EPA/AA比 (C20:5ω3/C20:4ω6) 0.05~0.61

臨床意義

食事中に入る脂肪酸はリノール酸(C18:2W6)を代表とするω6系と,エイコサペンタエン酸(Q0:5W3:EPA)を代表とするω3系に大別できる。Ω6系の脂肪酸は陸生食物より作られ,ω3系は,海藻類やプランクトンで作られ,これを食べる魚に多く含まれる。リノール酸と同一系に属すアラキドン酸(C20:4W6:AA)などよりプロスタノイドが生成され,これが体内活性物質として生体内機能維持に重要であることが明確にされている。プロスタノイドの産生は,3ルートが判明しており,それぞれのプロスタグランディンが性質を異にして生体の機能調節に関与している。
脂肪酸には代謝系列としてω3,ω6,ω7,ω9系があり,ω3,ω6系は必須脂肪酸である。必須脂肪酸欠乏状態においては,リノール酸(C18:2ω6)およびその誘導体のアラキドン酸,その他のω6系が減少し,オレイン酸(C18:1ω9)およびその誘導体で正常時ほとんど検出されない5.8.11-エイコサトリエン酸(C20:3W9)が増量する。又,血栓性疾患でω6系,出血性疾患でω3系が高値を示し,又アレルギーではω3系が低値を示す。よってエイコサペンタエン酸とアラキドン酸(C20:4ω6)のEPA/AA比を見ることにより,血栓症,出血性疾患,動脈硬化症の診断・予防に役立ち,また5.8.11-エイコサトリエン酸とアラキドン酸(C20:4ω6)のT/T比は必須脂肪酸欠乏の指標となる。その他,癌においてもω6系の発癌促進効果,ω3系の抑制効果が注目されている。

異常値を示す病態・疾患

高値疾患

出血性疾患(EPA/AA), 必須脂肪酸欠乏(T/T)

低値疾患

血栓性疾患(EPA/AA)

参考文献

測定法文献
小沢 昭夫 他:分析化学 31-87~91 1982
臨床意義文献
熊谷 朗:南大阪医誌 39-1~12 1991

関連項目